アフリカに対するステレオタイプな考え方

 

こんにちは、

今日はアフリカに対するステレオタイプな考え方について考えてみようと思います。

 

ステレオタイプとは、「考え方や表現が型にはまっていて新鮮味がないこと。」(明鏡国語辞典より)だそうです。

 

なんとなーくわかるような、わかんないような...

 

よくアフリカについての本で目にするのは、こんな一節です。

 

「みなさんアフリカってどんなイメージがありますか。多くの方は貧困、紛争、HIVといったネガティブなステレオタイプなイメージが浮かんでいるのでは?でも実際のアフリカは....」

 

っていう感じですかね。

 

よくこの後はこの考えを柔らかく否定して、これとは違う側面のアフリカについて紹介していく印象があります。

そして筆者のほとんどは、このステレオタイプの考えをよくないものとします。実際、私のゼミで輪読を行った時も、教授はステレオタイプに否定的でした。

 

私もその時は、よくないなと納得、同意しましたが、よく考えていると必ずしもそうとは言えないなと考えるようになりました。

 

なぜかというと、僕にとって、そのステレオタイプな考えが、アフリカに関心を持つきっかけにさせ、アフリカで人道支援をしたいと考えるようになった根源だからです。

 

貧困や紛争、そういったアフリカへのイメージが、アフリカに目を向けるきっかけになった。

 

「アフリカの人、なんかかわいそう」

 

「かわいそう」っていう言葉は人に対して使うのは失礼だし、あまりいい言葉じゃない。見ず知らずの人に勝手に同情されるなんて、最悪。

僕もあまり、「かわいそう」という言葉は好きじゃないし、できるだけ使わないようにしている。

 

でも「かわいそう」っていう、この同情の言葉は、人を人道支援に巻き込むマジカルワードみたいなもので、人道支援を行なっている人のほとんどがこの感情を支援者に対して持っていて、仕事の動機の1つになっているのではないか。

 

上から目線の支援にならないようにするためにも、もちろんその感情はできるだけ心の隅にしまっているとは思うが...

 

話が脱線した感はあるが、アフリカに対する、貧困や紛争などのステレオタイプの考えは、時に支援の動機となり得るため、必ずしも否定するべきことではないのでは?と思う。

 

実際、日本のように裕福、平和などのイメージがある国にある、待機児童、災害復興などの問題に一般人を巻き込もうとする時、ある程度の知識を与えてからではないと難しい。特に外国の方が来て、何かするとなるとなおさらだ。

 

うまくまとめることはできてないけど、一言で言うなら

 

「アフリカに対するネガティヴでステレオタイプの考えは、不足気味の支援の動機にもなるから一概に否定するべきではない」

 

と言う感じです。