「偽装難民」「自称難民」の労働力が日本で使われるデメリット
「偽装難民」、「自称難民」が日本で働く。
これ自体は経済的側面から見ると、間違いなく日本にプラスの影響を与えている。
でもよくよく考えると「偽装難民」、「自称難民」が日本で働くということが、彼らの国、発展途上国にとってはマイナスになるという事だ。
例えばクローズアップ現代+で紹介されていたインドネシアの場合。
日本に偽装難民という形できた方のお兄さんが田舎で建築業で働いていた。
彼にインタビューをすると彼も同じように日本に来たいといっている。
つまり彼が住んでいる村の建設作業はまた1人分の遅れが出る。それが複数人でてきたらどうだらうか。
国の発展に欠かせないインフラ整備、その要は建設業である。
戦後の日本が、インフラを整備し、先進国からの補助を得て作った新幹線に高速道路。
発展途上国がいま中国資本の力も借り、インフラを頑張っているのにその力を、すでに十分すぎるインフラ設備がある日本が、彼らの労働力を奪ってしまっていいのだろうか。
ここで間違って欲しくないので1つ言うと、アフリカなどで中国資本が参入しているインフラ設備などの開発事業の進め方には大きな問題があると私は考えている。ただそれは全く違う問題なのでここではこれ以上は言及しない。
つまり何が言いたいかと言うと、日本が戦後に先進国の援助を受けながらも日本人の労働力で復興していったあの過程で、大事だった、国内の人々の労働力を奪い取っていると言う事だ。
このままでは、国同士の貧富の差が開くだけで、底上げしなきゃいけないのに発展している国の成長力の方が強くなってしまう。
いままで私は2度、アフリカの貧困地域を訪れたことがある。そこには、労働人口とされる人々が平日の昼に家前でお酒を飲んでいる状況もある。つまりその国の労働力の製材能力を引き出せていない。
彼らにチャンスを与えることもまた大事になってくるんじゃないだろうか、戦後の日本がそうだったように。